KF's Blog Rev2.0

だらだらと何かを書きます

液晶

f:id:yimei0603:20170714171434j:plain

ずーっと疑問に思っていたことの一つ。

デジカメに関する用語に「液晶」というものがある。何を指しているかというと、主に背面液晶モニターのこと。背面液晶モニター、略して「液晶」というわけ。でもね、本来の意味からすると、何らかの理由で「背面液晶モニター」を短く記述する必要がある場合、「液晶」は真っ先に削られる部分のはずなのだ。背面モニター、もしくは背面であることが既知であれば単にモニターでもいい。

じゃあ、液晶とは何か……って解説していたら長くなるのでWikiか何かで調べてもらうとして、ここ(デジカメの機能)では単に、モニターに液晶パネルを採用していますよ、ってことを示しているに過ぎない。わざわざ示すということは、液晶じゃない場合もある。今のところ採用されることは稀だけど、有機ELパネルなんかがそう。でも、有機ELの背面モニターであっても「液晶」と言われることが多い。

それはつまり逆説的に、ユーザーは背面モニターに何が使われているかなんて重視していないという証左でもある。もし、「液晶」であることが重要なら、液晶ではないモニター、それこそ有機ELパネルを採用していたら区別するためにも「有機EL」と言うはずなのだ。本来であれば、まったく重要ではないはずの情報が通称として定着してしまっているのである。

デジカメには他にも画像を表示するための機能、電子ビューファインダー(EVF)がある。EVFにも液晶や有機ELが使われているんだけど、それには関係なく単に「EVF」と呼ばれるし、採用パネルについては性能的な部分に触れない限りあまり言及されることもない。じゃあ、背面モニターだって……と思うんだけどなあ。EVF的な表現をするなら、LVM(ライブビューモニター)とか? いや、ライブだけに限らないし、背面であることを明示するならBVM(バックビューモニター)とか? なんか、しっくり来ないな(笑)。

話が逸れた。

もうね、プロや専門誌、メーカーまでもが背面液晶モニターを「液晶」と略している事が多々あるし(バリアングル液晶とかよく言うよね)、ここまで浸透してしまうともう改まることは絶対にないんだろうけど、でも、やっぱりそれってちょっとおかしいんでない?と思うのだ。

 

分数の話

f:id:yimei0603:20170713105906j:plain

フォーサーズ、という規格がある。4/3型のセンサーを採用していることに由来する。インチ表記にすると約1.33型。デジタル一眼レフのシステムとして世に登場したものだが、そちらは既に終息し、今はいわゆるミラーレスカメラのマイクロフォーサーズ規格として広く浸透している。

マイクロフォーサーズという呼び方は多少なりとも誤解を招きかねないもので、マイクロと付いてはいるけどセンサーの大きさは変わらない。ミラーボックスの廃止によるフランジバックの短縮、マウントの小径化、その他もろもろ電子的なアレやコレやが、ミラーレスに最適化された規格である。

などという前置きは、実はどうでもよくて(おい)。

前述の通り、フォーサーズ(FourThirds)は分数の4/3(3分の4)を英語読みしたものなのだが、どういうわけか「3/4」と書いてしまう人が結構いる。言葉のまま、フォー(4)サーズ(3rds)を順番通りに書けば自然と4/3になるのに、何故かひっくり返してしまうのだ。

日本語で分数を言う場合、分母が先に来るという頭があるせいだろうか。フォー(4分の)サーズ(3)だから3/4という感じ。それとも、分数としてはちゃんと頭の中で3分の4と理解しているけど、口に出す順番のまま3/4と書いてしまうのか。後者は、よく模型のスケール表記なんかで間違えて書いちゃう人いるよね。72分の1スケールのことを72/1と書いて、「実物の72倍かよ!」なんてツッコまれる流れになったりする(笑)。

ともあれ、4/3と3/4では大違い。3/4型だと1型よりも小さいセンサーになってしまう。規格の根幹になる数字でもあるので、わりと重要だと思うんだけどなあ。