KF's Blog Rev2.0

だらだらと何かを書きます

動画の重量

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デジカメにセンサーシフト方式のIS、いわゆるボディ内手ブレ補正が必要かどうかの一連のやりとりの中で、手ブレ補正を採用するなら動画を無くして(ISユニット搭載で増える分の)重量を抑える、という感じの要望があった。

おい、ちょっと待て。動画撮影って本体の重量にどう関係するんだ。動画を撮るための何か特別な、重量が嵩むような機構がデジカメにはあるとでも言うのか? ハードウェア的にはせいぜい、音声関係(内蔵マイク・スピーカー等)や動画ボタンを省けるくらいだろう。重量的には微々たるものだ。

主要処理はワンチップのISPでこなしているイマドキのデジカメで、動画機能をオミットしたところで処理系での軽量化はまずあり得ない。おそらく、現実的な処置としてはISPに組み込まれている動画処理(エンコーダー)を「使わない」というだけの話になる。モノは同じ、単に機能を制限するだけ。

Dfのように「あくまでもスチルカメラ」という演出から敢えて動画機能をはずす場合や、シグマのQuattro系のように処理的に大変という理由で搭載しないケース(技術的には可能だけどリソース不足だとか)はあるが、これらはボディの軽量化とはまったく別の話である。結果的に、それで大幅に軽量化できたということもない。

ともかく、機能を削れば軽くなる(小さくなる、安くなる)と安易に考えてしまいがちではあるのだが、まさか重量とのトレードオフに動画撮影機能を挙げるとは斜め上だった。